【人生に影響を与える思い込み】
【人生に影響を与える思い込み一覧と詳細】
【自己重要感(自己価値感)】に関する思い込み(禁止令)
(1)《重要な存在(大切な存在)であってはいけない》
(2)《欲しがってはいけない》
(3)《成し遂げてはいけない》
【人間関係】に関する思い込み(禁止令)
(8)《感謝をしてはいけない》
【成長】に関する思い込み(禁止令)
( 9)《子どもであってはいけない・良い子でなくてはいけない》
(10)《成長してはいけない・大人になってはいけない・自立してはいけない》
(11)《セクシーになってはいけない》
(13)《自由に行動してはいけない》
(14)《親から離れてはいけない》
【精神・身体】に関する思い込み(禁止令)
(15)《健康であってはいけない》
(16)《正気であってはいけない》
(19)《くつろいではいけない》
【生存】に関する思い込み(禁止令)
(20)《存在してはいけない》
(22)《自分の性別であってはいけない》
(24)《愛着・愛情を感じてはいけない》
【どんな悩みや症状なのか?】
『重要な存在であってはいけない』は
『何かができる自分には価値があるが、
ありのままの自分には価値がない』とも言えます。
『重要な存在であってはいけない』を持つ人は、
『(条件を満たせいないと)自分には価値がない』と思っている。
自分に自信がなく、劣等感が強く、上司やリーダーなどの責任ある立場を任されると
緊張して本来の力を発揮できません。
反対に、『自分には価値がない』という感覚に反抗し、
偉大で重要な人物として人から認められるために
過剰な努力をしたり、過剰な競争心を燃やして勝ち負けにこだわったり、
自分が重要な人物であることを証明しようと躍起になる場合もあります。
こうなってしまうと、
周囲から見てどれほどの成功者であっても本人のこころが満たされることはありません。
- 「自分には価値がない」と感じる。
- 自信がない。
- 劣等感が強い。
- すぐに、「自分はダメ」と落ち込む。
- 上司やリーダー等、責任ある立場を任されると緊張して本来の力を発揮できない。
- 人前で緊張する。
- 失敗を過剰に恐れる。
- 人からの評価、人からどう思われるかが気になる。
- 人の意見に流される。言いたいことが言えない。
- すぐに、「自分はできない」と思ってしまう。
- 人から褒められも素直に受け取れない。
- 自分のことが好きになれない。
- 自分の為にお金を使えない。
- 反抗的には、プライドが異常に高い。
- 反抗的には、自分のすごさをアピールしたくなる。
- 反抗的には、自分を他人と比較して、過剰に勝ち負けにこだわる。
- 人からの批判、叱責に対して過剰反応する(不機嫌になる、落ち込む、攻撃で返す)。
- 「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない。
【こんな経験・体験はありませんか?】
抑圧的で厳しい親から「お前はダメだ」
「お前には大したことはできない」「子供は黙ってなさい」などといわれ続けたり、
無視をされたり、馬鹿にされたりすると、
子どもは『重要であってはいけない』と思い込む可能性があります。
現在でも、長男と他の子どもとの間に差をつけたり、
男の子を女の子よりも優遇する地方や家庭が存在するが、
そのような場合にも、
長男や男の子以外の子どもに『重要な存在であってはいけない』が
刷り込まれることがあります。
- いつも上から抑えつけられていて、自己主張が許されなかった。親が話を聞いてくれなかった。
- 「お前はダメだ」「お前にできるわけがない」など、親から否定されてばかりいた。
- いつも怒られてばかりいた。
- 親から「(自分のことより)もっと人のことを考えろ」と言われてばかりいた。
- 何かができたときだけ褒めてもらえた。
- 自分以外の他の兄弟、姉妹ばかり可愛がられた。
【どんな悩みや症状なのか?】
『欲しがっていけない』を持つ人は、欲しがることに罪悪感を感じ、
自分の欲求を後回しにして他人を優先します。
更に、「欲しい」という欲求を完全に抑え込んで自分が欲しいものや、
やりたいことがわからなくなってしまいます。
また、反抗的にあらわれる場合、
本当に欲しいものはわからないにもかかわらず、
それほど欲しくないものを欲しがりますが、
永遠にこころは満たされることはありません。
- 自分が欲しいものを「欲しい」と言えない。
- 自分の欲しいものがわからない。
- 人に頼みごとができない。頼むと罪悪感を感じてしまうから。
- 人を優先して考える。自分は二の次。「家族のため」「親のため」等と考えていることが多い。
- 「どうしたいの?」と聞かれても答えられない。
- 「何でもいい」と答えてしまう。
- 自分のお金なのに自分の為に物を買えない。
- 自分の欲しい物を選べない(レストランでメニューを見て選ぶとき・・等)
- (自分自身は抑え込んでいるのに)自分の欲求を素直に出している人を見るとイライラする。
【こんな経験・体験はありませんか?】
弟や妹の為、親や家庭の事情のために欲しいものを我慢させられたり、
自分の意志で『欲しがってはいけない』と決心した経験を通して、
『欲しがってはいけない』が刷り込まれます。
- 「あなたはお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」と言われて、いつも我慢ばかりさせられた。
- 親の為、家庭の事情の為に、欲しいものを我慢しなくてはならなかった。
- 両親から、「欲しがってはいけない」「我慢するのは良いことだ」と言い聞かされた。=モデリング
- 両親が自分の欲求を口に出せない人だった。
* これは 『子どもであってはいけない』 と似ている症状、刷り込み場面がありますが、
どこに焦点が当たっているかによって自分を制限する思い込みの成り立ちが異なります。
あと一歩のところ、もう少しのところまででやり遂げられない。
途中で興味を失ってやめてしまいます。
成功すると嫌われる、妬まれる、人が離れていくなどの理由で
思い込みが成り立っていることもある。
- いつも成功の一歩手前で失敗し、最後までやり遂げられない。
- 成功の一歩手前で人に手柄を譲ってしまう。
- 「成し遂げてはいけない」「何かを達成しても、そのことを人に言ってはいけない」と感じる。
(なぜなら、成功すると嫌われる、妬まれる、人が離れていくから) - 何かを成し遂げようとすると、なぜか途中で興味を失い、止めてしまう。
- すぐに「自分はできない」と思ってしまう。
- 成し遂げると(失敗しないと)、寂しくなる。悲しくなる。(なぜなら、「人に振り向いてもらえない」)
- 完全主義の親にいつも批判されて育つと、その子は『自分は何一つ満足にできない人間だ』、
『中途半端な人間だ』と思い込み、成立する。
腹が立ったりした表情を見たり、
子どもは親に「俺に勝つな!さもなければ嫌いになるぞ」と
思われてるんじゃないか?と捉えてしまい、
『成し遂げてはいけない』が成立する場合もあります。
会社経営者で2代目が先代経営者を超えてはいけない、超えられない場合もあります。
- 完全主義の親から「お前は何一つできない奴だ」と言われて育った。
- 失敗ばかりを取り上げて非難された。
- 成功して目立ったらイジメにあった。
- 成し遂げたときに、親が悲しんだ。親が寂しそうにした。(「親の役割を取ってはいけない」と思った)
- 親より成功したら、親の尊厳を奪ってしまうと思った。
- 失敗したときだけ、親が自分の方を振り向いてくれた。
- できない時に、親きょうだいが自分に強い関心を示してくれた。
- 成し遂げたときに、親(親友)が離れていった。遊んでくれなくなった。
- 親に勝負事で勝ったら、親の機嫌が悪くなった。
- 親から「成功すると人に妬まれる」等と言い聞かされた。飽きっぽい。
【どんな悩みや症状なのか?】
『成功を感じてはいけない』を持つ人は『成し遂げてはいけない』とは違い、
実際に目標を達成していても、達成感を感じられない場合です。
例えば、富士山の登頂に成功しても、
「自分はエベレストには登っていないから、まだまだ、もっともっと・・」、
「物足りなさ」を感じてしる場合です。
- 何をやっても、どれだけやっても達成感が無い
- 「まだまだ」 「もっともっと・・」と感じる
- 今、自分ができていることに気が付かない
- 次々にやるべきことが出てくる、あるいは探している
- 常に「やるべきこと」をたくさん抱えている
- 次々やろうとして、転職を繰り返す。事業を拡大しすぎる
(「まだまだ」「もっともっと・・」) - 過剰にがんばり屋さん
- ワーカホリック(仕事中毒)
【こんな経験・体験はありませんか?】
子どもの頃に、何をどれだけやっても認めてくれない親や学校の先生といった
信頼している人から、「まだまだ」「もっともっと」
「そんなんじゃダメだ」などと言われ続けると、
たとえ何かを成し遂げた時でも達成感が感じられず、
『成功を感じてはいけない』と思い込むようになります。
- 子どもの頃に、何をどれだけやっても親が認めてくれなかった。
- 親から褒めてもらったことがない。
- 親から期待されずに育った。
【どんな悩みや症状なのか?】
これは人に心理的に近づけない。
あるいは身体的(物理的)に近づけない症状のある人です。
『人に近づいてはいけない』を持つ人は、人に近づくことや、
人との親密な人間関係を持つことに恐怖を感じます。
その結果、人間関係がぎくしゃくしたり、不適切な人間関係を築く傾向があります。
また、反抗的決断の表れとして、あえて過剰に人に近づこうと努力する人や、
わざと相手から嫌われたり、
不審がられるような、おかしな近づき方をする人、
社会性を欠いた近づき方をする人もいます。
よく知られているのはストーカーなどがこれにあたります。
- 恐くて人に近づけない。
- 自分の方から積極的に近づいて人間関係を作れない。
- 人と親密な関係になれない。
- 仲が良くなってくると自分から壁を作ってしまう。
- 仲の良い友達がいない。
- (人から見て) 近づいて欲しくないオーラ(雰囲気)を出している。
- 人に近づくのが怖い。
- 異性関係にだらしがない、遊び人(肉体関係は持つ)が心理的には近づかない。
- 子供、男性、年上の人等、特定の人達に近づけない。
- 人が近くにいるのがイヤ。
- ハグができない、またはできても違和感がある。
- ケンカができない。
- 人に触られたり、人に触れるのがイヤ。
- 人に自分のものを触られるのがイヤ。
- 人と一緒にリラックスできない。
- 人を信用できない。
- 人と腹を割った感情レベルの話ができない。
- 自分の本音を言えない。・・・これは信用してはいけないというビリーフもあります。
- 自分の本心を悟られないように (そして/または) 触れられたくない話題を避けるために、
自分がずっとしゃべり続ける。 - 沈黙が怖い。
- シゾイド・回避性・強迫性パーソナリティ障害
【こんな経験・体験はありませんか?】
子どもを嫌う親や機嫌が急変しやすい親、子どもに無関心な親(ネグレクト)、
虐待する親等に育てられた子どもが「人(親)に近づくと拒絶されるかもしれない」
「人(親)に近づくことは危険で恐いことだ」と思い込み、
『人に近づいてはいけない』が刷り込まれます。
また、親や仲の良い親戚と死別した場合に、
「仲良くなってもどうせ死んでいなくなってしまうから親しくなっても何になるんだ?」と
こころに決めることもあります。
- 子供の頃、親が自分に近づくのを避けたり、嫌がったりしたので、安心して親に近づけなかった
- 「親が怖い、機嫌が急変しやすい、何を考えているかわからない、自分に無関心」 といったような理由で、子供の頃に安心して近づけなかった
- 親から虐待を受けた
- いじめを受けて、「こんな目に遭うのなら、人に近づくのを辞めよう」 と決断した
- 子供の頃に親や親しみを感じた人と死別し、 「どうせ死んでいなくなってしまうんだから、二度と愛する人には近づかないでおこう」 と決断した
- 「人と親密になって別れるのが辛いからやめよう」 と決断した
- 子供の頃、親から身体に触れるコミュニケーション(スキンシップ)を与えられなかった
- 親が親しい人付き合いをしない人だった
- 親から 「○○君と遊ぶな」 「○○の職業の人とは付き合うな」 「お金持ちは悪人だ」 等と言い聞かされた
【どんな悩みや症状なのか?】
『人を信用してはいけない』という思い込みを持つ人は、文字通り人を信用できません。
自分でコントロールできる人だけ信用したり、
お金や地位、立場、物のみを信じようとする人もいます。
このような人が、更に追い詰められると、信じられる人が誰もいないことに絶望し、
『この世に信じられる者は自分だけ』、
更には『自分自身も信じられない』と思い行動する。
また、あえて信用できない人を信用しようとして裏切られる経験を繰り返して、
『人を信用してはいけない』という思い込みを強化します。
- 人を信用できない。
- 人を信用するという意味、感覚がわからない。
- 人との距離感がわからない。
- 嫉妬心が強い(パートナーを疑っているから)。
- グループ内で自分の悪口を言われているような気がする。
- 信用できない人、嫌いな人に近づいては、裏切られる経験を繰り返す。
- 「人を信用しなくてはならない」「人を信用したい」という気持ちが過剰に強い。
- 自分の理想に合った「信用できる人探し」を続けているが、そのような人は決して見つからない。
- 境界性・自己愛性・反社会性・演技性パーソナリティ障害。
(たとえば、境界性の場合、信用できる人かどうかの確認を繰り返すが、決して信用はしない)
【こんな経験・体験はありませんか?】
親に無条件の愛情を求めたけど得られなかった経験や親に裏切られて傷ついた経験から
『人は私を傷つける存在だ』、『人を信じるとひどい目にあう』、
『人を信じることは危険だ』と思い込むようになります。
- 「普段は優しい親が急に怒って体罰を加える」といったように、
態度を突然変える親を安心して信用できなかった。 - 親がすぐに約束を破る人だった。
- 親から裏切られた経験がある。
- 親から無条件の愛を与えられなかった。
- 親から「人を信じてはいけない」と言われて育った。
- 友人からのいじめられたり裏切られた。
【どんな悩みや症状なのか?】
これは『 人に近づいてはいけない 』の集団的な扱いになるところもあります。
『集団に属してはいけない』を持つ人は、集団の中で孤立感や疎外感を感じたり、
集団の中にいて居心地が悪いので、
組織やグループに対して不平や不満を持ちやすいのが特徴です。
- パーティーや飲み会の集まり等、集団の中で孤独感や疎外感を感じて溶け込めない。
- 集団の中で所属感が無く「ここは自分のいるべき場所ではない」
「自分だけよそ者だ」「浮いている」と感じる。 - 団体行動が苦手。
- 集団の中で、他の人達と同じように考えたり、行動したりができない。
- 一匹狼的な生き方をする。
- 反抗的決断として、あまり興味や関心の無いグループに加わろうとする。
- 反抗的決断として、組織に不平、不満を持ちやすい (なぜなら、集団内で居心地が良くない)。
- シゾイド・回避性・強迫性パーソナリティ障害。
【こんな経験・体験はありませんか?】
幼少の頃にまとまりがなく、バラバラな家族の中で育ったために、
家族の中で集団に所属する感覚を獲得し損ねたことが原因で、
『集団に属してはいけない』が刷り込まれます。
また、帰国子女や特別に良い家柄、特別に貧乏な家庭で育ったために、
小学校や中学校の集団の中で「自分は他のみんなとは違う」と感じて、
『集団に属してはいけない』が思い込むようになります。
- 子供の頃、家族と離れて育った。
- 子供の頃、家族がバラバラだった・・・これは心理的な場合も含みます。一家団欒ではなかった。
- 子供の頃に海外や良い家柄、貧乏な家庭で育ったため、
「 私は他のみんなとは違う 」 と感じながら幼少期を過ごした。 - 学校でいじめや仲間外れにあった。
- 親が人の仲間や組織、団体などに加わらない人だった。
- 親から 「団体に入るな」「集団にかかわるとろくなことがない」と言われて育った。
【どんな悩みや症状なのか?】
人間関係、コミュニケーションに関連します。
『感謝をしてはいけない』を思い込んでいる人は感謝の気持ちを感じられなかったり、
人にしてもらっていることに気づかないでいます。
一方では、心からの感謝の気持ちを持っていないのに、過剰に『ありがとう』、
『感謝しています』と連発する場合もあります。
- 感謝の気持ち、「ありがとう」という気持ちを感じられない。
- 人から「やってもらっていること」に気が付かない。
- 「してもらっていないこと」 を要求ばかりする。
- いつも 「足りないこと」「満たされていないこと」 ばかりを訴える。
- 心からの感謝の気持ちを感じている訳ではないのに、
ことさらに 「ありがとう」 を連発する。反抗的決断による。
【こんな経験・体験はありませんか?】
感謝をしたり、『ありがとう』を言わない家庭で育ったり、
感謝をしない親をお手本にして思い込むようになることがあります。
- 親から 「ありがとう」 と言われたことがない
- 親が感謝をしない人だった
【どんな悩みや症状なのか?】
これは「良い子のビリーフ」とも言われて、
「本当は自分がして欲しい。」というものです。
『子どもであってはいけない』を持つ人は、人に甘えることや人に頼ること、
わがままであることや自分の気持ちを優先することを我慢して、
自分よりも他人(の気持ち)を優先しようとします。
誰からも気に入られたいという気持ちが強く、
常に「いい子」や「良い人」であろうとします。
人の面倒見が非常によく、かわいそうな立場の人に対して過度に共感的、同情的です。
また、まれにですが、
こころの中で感じている『良い子でなければいけない』という
不自由な感覚に対抗して、
あえて反抗的であったり、過剰に自由にふるまおうとする人もいます。
- ああしろ、こうしろ!」と人に対して支持的、支配的になってしまう。(親的な立場をとりたがる)
- 何でも率先してやらなければ気がすまない。
- 人に気遣いしすぎる。
- 人からどう思われるかが気になる。世間体を気にする。
- 人に気に入られたい。
- 誰に対しても「いい子」や「いい人」になろうとしてしまう。
- 誰に対しても合わせてしまう。
- 相手に合わせて本心でないことを言ってしまう。
- 規則がないと不安になる。「自由にしていい」と言われると戸惑う。
- わがままを言えない。
- 人に甘えられない。
- 「欲しい/いらない」、「好き/嫌い」といった意思表示ができない。
- 人前ではしゃげない。
- 感情表現が苦手で、喜怒哀楽の感情を自然に表現できない。
- (本当は自分が面倒を見て欲しいのに)人の面倒をみる役回りになってしまう。
- かわいそうな人に過度に共感的(カウンセラー、セラピスト、医師、看護師、福祉関係者等)。
- 子供や子供っぽい人が苦手で、見ているとイライラする。
- パニック症(広場恐怖、パニック発作、予期不安)
- 全般性不安障害
- 対人恐怖症
【こんな経験・体験はありませんか?】
『子どもであってはいけない』は、
親が自分の子どもに対しても子どもらしくあることを許さない状況で刷り込まれます。
長男や長女に多い思い込みです。
機能不全家族に育った、いわゆるアダルトチルドレンが持つ代表的な思い込みの1つです。
- 親から「あなたはお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから・・・」と言われて、甘えさせてもらえなかった。
- 親から「泣くのは赤ちゃんだけだよ」等と言われて、子供っぽい振る舞いを受け入れられなかった。
- 子供の頃に父親(母親)を亡くし「自分がしっかりしなければ・・」
「自分が残りの家族の面倒を見よう」と決断した。 - 自分以外の兄弟、姉妹だけ可愛がられた。
- 自由や楽しみ、子供らしい活動を禁止されていた。
- 両親のケンカが絶えず、それを見るたびに「私が何とかしなければ」と思っていた。
- いつも親が大変そう(忙しそう)にしていて、「自分だけ遊んではいけない」、
「自分もしっかりしなければいけない」と決断した。 - うつ状態(不幸そうな)の親を喜ばせようとしたり、子供の頃から親の感情の面倒を見て
「自分が親を幸せにしてあげよう」と決断した。 - 親のしつけが厳しかった。
- 親からの過度な期待をかけられた。
- 性的、肉体的虐待を受けたときに、「子供だからこんな風に虐げられたんだ」と思い込んだ。
- 両親とも真面目でいつもきちんとした人だった。・・・・・・モデリングした場合
【どんな悩みや症状なのか?】
「成長に関するもの」のうち、
文字通り『成長してはいけない。』『子どもでいなければいけない。』
『子どものままのほうがいい。』というものについてです。
これはいい子になってしまったり、
そうならないようにしたりすることが多いです。
『成長してはいけない』を持つことは、
心理的に子どものままでいつづけることを意味します。
『成長してはいけない』を持つ人は、
心理的にまだ子どもであるため、義務感や使命感が希薄です。
その結果、「依存的で、自分で解決しようとしない」「自分の力で深く考えられない」
「最後までやり遂げられない」「いつも時間に遅れる」
「うっかりミスを繰り返す」といったような
子ども的なふるまいをします。
また、心理的に子どもなだけでなく、
身体的な発育の遅れや容姿、
服装が実際の年齢よりも幼いなど、
外見的に子どもっぽい感じでもあります。
『成長してはいけない』は、男性のロリータコンプレックス
(幼女、少女にのみ性欲を感じる異常心理)、
女性のファーザーコンプレックス
(娘が父親に愛情を感じ、母親を憎む無意識的感情)の原因です。
- 「(私はまだ子供だから、)~できない」と思ってしまう。
- 「できない」という立場をとる「いつも時間に遅れる」「よく失敗する」。
- 義務感や使命感が希薄。
- うっかりミスを繰り返す。
- いつも大事なところで失敗する。
- 物事を最後までやり遂げられない。
- 物事を自分の力で深く考えられない。
- 依存的で自分で解決しようとしない。
- 自分のことしか考えていない。
- 会社で昇進したり、グループでリーダーになったり、責任ある立場を任されるのが苦手。
- 笑ってごまかす(生きていくすべとして見につけた結果、できない事、失敗したことを楽しそうに話す)。
- 甘えん坊キャラ(失敗しても許される)。
- 子供のような感情でいることが多いので、些細なことでよく口げんかをする。
- 容姿や振る舞い等が実際の年齢よりも幼い。
- 子どもをライバルのように思い、子どもや子どもっぽい人を見ているとイライラする。
- 嘔吐反射の頻度が多い。
【こんな経験・体験はありませんか?】
『成長してはいけない』は自分の子どもが成長するに連れて、
自分を必要としてくれる幼くて
可愛い子どもでなくなってしまうことを恐れる親によって刷り込まれます。
「お前はまだ小さくて幼いから、出来ないのよ。
お母さんが代わりにしてあげるね」と親が何でもしてしまうので、
子どもは「成長しない方が愛される」「私が成長するとお母さんが悲しむ」と思い込み、
「成長してはいけない」が刷り込まれます。
- 過保護、過干渉の親に育てられた。
- 末っ子に生まれて、「お前はまだ小さいから・・・」と親が代わりに何でもしてくれた。
- 子供っぽい振る舞いをした時だけ、「子供らしくて可愛いね」と 条件付で可愛がられた。
- 自分が無力で何にもできないと、親が喜んでくれた。
- 親がいつまでも小さい頃の話ばかりをする・・(「あの頃は可愛かったねぇ~」)。
- 何かをしようとすると、「子供のくせに・・・」と否定された。
- 子供の頃、両親からまったく可愛がられなかった。
- 性的、肉体的虐待を受けた。
- 親から「大人は大変だ」と聞かされてきた。
- 子供の頃に母親が父親に依存している姿を見て育った。・・・・モデリングして育った。
- 子供の頃、親から何の期待もされずに育った。
**この思い込みが改善されると成長し始めます。
【どんな悩みや症状なのか?】
『成長してはいけない』 の女性編と言える内容でもありますが、男性でもあり得ます。
『セクシーになってはいけない』を持つ人は、
自分や他人のセクシーな面に対して、嫌悪感や罪悪感といった否定的な感覚を感じます。
また、心の中で感じている『セクシーになってはいけない』という感覚に
反抗して、過剰にセクシーな格好をする人もいます。
- セックスをしたくない。すごく嫌悪感を感じる。
- セックスをすると咳や吐き気、涙が出る。
- セックスが怖い。
- セックスがいけない、悪い事のように感じる。罪悪感がある。
- セックスを楽しめない。
- セックスをしてあげている感じたり、義務感でしている。
- 自分が楽しめないので、相手が体目的のように感じてしまう。
- 不感症
- セクシーな女性に対して嫌悪感を感じたり、腹が立つ。
- 服を選ぶときにいやらしく見えないかどうか気になる。
- 下ネタを異常に嫌う。
- 反抗的な現れとして過剰にセクシーな服を着る。
- セックスについて無関心、無頓着、無防備である。
(例えば避妊しない、自分が女性として性的な対象として
見られている意識がなく、誘われたらすぐについていってしまう) - 性的な事について自分は関係ないと思っていて、全く理解しようとしない。
(例:避妊しない、自分が女性として性的な対象として見られている意識がなく、誘われたらすぐについていってしまう)
【こんな経験・体験はありませんか?】
これらは育てられた環境に影響があります。
この思い込みは『存在してはいけない』 、『自分の性別であってはいけない』、
「成長してはいけない』も関わってきます。
『セクシーになってはいけない』は父親が娘に与える場合が殆んどです。
身体的に成長してセクシーになっていく娘に対して恐れを感じた父親が
娘のセクシーなふるまいやセクシーな身なりを禁止したり、
突然ハグをしなくなる、一緒にお風呂に入らなくなる・・など。
すると娘は、「セクシーになると父親から愛されなくなる」と感じ、
『セクシーになってはいけない』が刷り込まれます。
- 自分の身体的なと成長を親が嫌った。
- 身体的に成長して、セクシーになっていく娘に対して父親が
恐れを持ち、娘と距離をとるようになり、
娘は 「セクシーになると父親から愛してもらえなくなる」 と思い込んだ。 - 親の性的ないやらしい言葉や態度に嫌悪感を感じた。
- 性的虐待、レイプを受けたことがあり、それはセクシーだったから
被害を受けたと思い、セクシーになるのをやめようと思った。 - 家の中で性的な話題はタブーだった。
【どんな悩みや症状なのか?】
『考えてはいけない』を持つ人は、
『誰か他の人が代わりに考えてくれるから、自分は考えなくてもいい』と
こころのどこかで思っていたり
過去に自分が考えたことを人に話すと否定されてしまい、傷ついてしまった。
だから正しく考えなきゃいけないと思って考えようとするが
二度と傷つきたくないので、考えを止めてしまっている
か、
『誰かに止められてしまっている。』と思い込んでいることが多いです。
どこかで不健全に甘えていたり、
不健全な依存をしてしまっていて自分の意見を求められた時や、
何か問題が起こって解決方法を考えなければない状況になると、
頭が真っ白になって考えられなくなったり、
混乱してパニックを起こしたりしてしまいます。
考える作業に対して苦手意識を持っていることも多いです。
『考えてはいけない』には、
『自分が考えたい様に考えてはいけない(誰かが考えるように考えないといけない)』や
『特定のこと(お金や遊び、セックス)について考えてはいけない』という場合もあります。
また、反抗的な決断として
『結論が出ないように、一番大事なところは考えないようにして、
あまり関係のない周辺のことばかりを考える』
『どのように考えるのが一番良いか?考える方法を考える』と言う人もいます。
結論が出てしまうと、その考えについては終わってしまうから、
「考えているのが良い」と思っている場合もあります。
- 自分の考えを求められると、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる。
- 考える場面になると、頭が混乱したり、真っ白になったりする。
- 考える前に、感情的になってしまう、例えば、キレる。
- 自分で決められない。
- 人から指示をされないと、自分の考えで行動できない(行動できるが自分で考えられない)。
- 自分で考えない。
- 自分の意見が無い。
- 自分で決められないので、「どうしたらいいですか?」と人によく聞く。
- 考えることを後回しにする。
- 特定のこと (お金、遊び、セックス、仕事) について考えられない。
- 「私は考えるのが苦手」 「私は頭が悪い」 と思っている。
- 結論が出ないように、一番大事なところは考えないようにして、
あまり関係の無い周辺のことばかり考える。・・・反抗的決断
【こんな経験・体験はありませんか?】
「他のことはお母さんが考えるから、あなたはただ勉強して、
いい学校に入ることだけを考えていなさい」と
いうように、子どもの考える能力を禁止したり、低く評価する親によって刷り込まれます。
何でも先回りして子どもに指示を出す過保護で過干渉な親との関わりを通して、
子どもが自分で考えるのを辞めてしまう場合も多いです。
また、考える前にすぐ感情的になってしまう「考えられない親」をお手本とする場合もあります。
- 自分で考えたことに対して、親が否定的、批判的だった。
- 自分の考えを馬鹿にされたり、笑われたりした。
- 「 ああしろ、こうしろ」 と指示的で支配的な親に育てられた。
- 「あなたは私の言う通りにさえしていればいいのよ」
「お前は私の言う通りにしないと失敗するぞ」 というタイプの親だった。 - 「◯◯、金、遊び、セックスなど) のことは考えてはいけない」 と言われた。・・汚染
- 感情的になりやすい親だったのを見て育った。・・・モデリング
- 親が考えられない人、考えない人だったのを見て育った。・・・・・・モデリング
【どんな悩みや症状なのか?】
『自由に行動してはいけない』は長期間的に見ると
『自分の人生を生きてはいけない』とも言えます。
これも文字通り、『自由に行動してはいけない』できない。
それが強いては『自分の人生を生きてはいけない』というところまで
至ってしまいます。
『自由に行動してはいけない(自分の人生を生きてはいけない)』を持つ人は
『自分がすることの中に正しいことや安全なものは何一つない』と思っていて、
不安や恐れがある為にやりたいことを行動に移せません。
自分一人では何をどうしたらよいかがわからず、
いつも指示をしてくれる人を見つけようとする傾向があります。
自分を信じることができない為に、些細な事でも決断を下す際に苦労をします。
反抗的に表れた場合には、不安を抑え込んで、どんどん行動します。
- したいことができない。(何故なら、「自分の考えやすることに自信がない」
- 「したいことをすると人に嫌われる。人に嫌な思いをさせる。」など)
- したいことが見つからない(何故なら、したい事をさせてもらったことがないので、
- 「したい」という気持ちを抑え込んでいる。)
- したいことをすると罪悪感を感じる。(両親の思うような職業に就けなかったり、学業に行けず罪悪感がある)。
- 言いたいことが言えないので、人に合わせてしまう。
- はっきりと断れない、嫌と言えない。
- 頭では考えるが(計画はするが)、実際にはやらない。
- 面倒でやらない場合とは異なります。
- やらない言い訳、できない言い訳が多い。
- 考えるばかりで、結論が出せない
- 自分の考えで行動しようとすると恐怖を感じる、身体が固くなる、心臓がドキドキする。
- 優柔不断
- 心配性
- やる前から「私にはできない」と思ってしまう。
- 仕事の着手が遅い。
- 先延ばし癖がある。
- 「これでいいですか?」と他人に行動許可を求めたがる。
- 強迫性障害
- 強迫性、依存性パーソナリティ障害
【こんな経験・体験はありませんか?】
『自由に行動してはいけない(自分の人生を生きてはいけない)』は、
子どもならだれでもやっている遊びや活動をやらせない心配性で恐怖心の強い親によって刷り込まれます。
「まだ小さいから」「子どもには危ないから」という理由は一見すると
子どものためを思っているようだが、
「私は自分が失敗するのが怖いから、お前も私のように失敗を怖がりなさい。」と、
実は親自身かが持つ不安や罪悪感を自分の子どもに対して
押し付けているだけという場合もあります。
(親もその思いに気づいていない場合もあります。)
- 心配性で過保護、過干渉な心配性の親に育てられたために、
「自分がすることで、正しいこと、安全なことは1つもない。」
「もう自分で考えるのは面倒だから止めてしまおう。」と思い、
いつも何か指示してくれえる人を見つけるようになった。 - 「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられた為に
自立性を失い、「私は考えてはいけない」「私が考えると間違う」と思うようになった。 - 失敗すると責められた。
- 上手くできてもほめられなかった。
- いじめや虐待を受けたことがある。
- 親が心配性で恐怖心が強く、行動をしない人で、これをモデリングしてしまった。
- 「一度失敗すると取り返しがつかないよ」と言われて育てられた。
【どんな悩みや症状なのか?】
これは、摂食障害も関わってきます。
「親から離れてはいけない」を持っている人は、
「親から離れることはとても悪いことだ」
「親から離れると私は(または親は)生きていけない」というように、
親から自立することに対して恐れを感じます。
また、反抗的には、依存している対象の人物から、
過剰に離れようとする場合もあります。
- したいことができない。(何故なら、「自分の考えやすることに自信がない」
- 「したいことをすると人に嫌われる。人に嫌な思いをさせる。」など)
- したいことが見つからない(何故なら、したい事をさせてもらったことがないので、
- 「したい」という気持ちを抑え込んでいる。)
- したいことをすると罪悪感を感じる。(両親の思うような職業に就けなかったり、学業に行けず罪悪感がある)。
- 言いたいことが言えないので、人に合わせてしまう。
- はっきりと断れない、嫌と言えない。
- 頭では考えるが(計画はするが)、実際にはやらない。
- 面倒でやらない場合とは異なります。
- やらない言い訳、できない言い訳が多い。
- 考えるばかりで、結論が出せない
- 自分の考えで行動しようとすると恐怖を感じる、身体が固くなる、心臓がドキドキする。
- 優柔不断
- 心配性
- やる前から「私にはできない」と思ってしまう。
- 仕事の着手が遅い。
- 先延ばし癖がある。
- 「これでいいですか?」と他人に行動許可を求めたがる。
- 強迫性障害
- 強迫性、依存性パーソナリティ障害
【こんな経験・体験はありませんか?】
『親から離れてはいけない』は、
子どもが自分から離れて自立してしまうことに恐れを抱き、
子どもを思いのままにコントロールしようとする過保護、
過干渉な親、子を離そうとしない親によって刷り込まれます。
- 子供の世話だけが生きがいで、子供を手元から放したくない母親から、
「お前がいなくなるとお母さんは・・・。」と言ったようなメッセージを与えられてきた。 - 心配性で過保護、過干渉な親から、「私から離れると危険だよ」というメッセージを与えられてきた。
【どんな悩みや症状なのか?】
『健康であってはいけない』を持つ人は、
「ストレスや不安があるとすぐに体調を崩す」、
「人からの注目や愛情が不足すると病気になる」、
「慢性的な体調不良(例えば、疲れやすい、身体が重い)」
「風邪をひきやすい」といった症状があります。
- 病気を治したいのに治らない。
- 身体に特別悪いところがあるわけではないのに、よく病気になる。
- ストレスや不安など、イヤなことがあると体調を崩す。
- 大事なとき(大事なことだが、嫌な時)に限って熱を出したり、怪我をする。
- 人からの注目や愛情が不足して寂しくなると、病気になったり、怪我をする。
- 医者から「どこも身体に悪いところはない。」と言われたのに、実際に体調が悪い。
- 慢性的な体調不良、全身のだるさ、肩こり、腰痛、頭痛持ちである。
・・・これは場合によっては「子供であってはいけない」に分類されることもあります。 - よく風邪を引く。
- 小児喘息
- 過敏性大腸炎
【こんな経験・体験はありませんか?】
これらのような症状があったりすると、
『健康であってはならない』「健康でない」ほうが
周囲(親や友人など)から注目されやすいと
思い込んでしまい上記のような主訴を訴えることがあります。
これは疾病による「二次利得=Secondary Gain」と言います。
例えば、本人は冷え性なのに、わざと冷える格好をしていて注目を浴びたい女性。
ただ、この場合は一概には「健康であってはいけない」ではなく、
『セクシーであってはいけない』という思い込みがある場合もあります。
(他にもいろいろと考えられます。)
1つだけでなく、様々な要素が絡み合っているので、
完全な分類ができているわけではなく(A)という思い込みと(B)という思い込み、
あるいは(C)という思い込みに属する場合もあり得ます。
上記のような症状で、そこから「死」を選択する場合は
『私は存在してはいけない。』という思い込みの場合も考えられます。
もし、上記のような主訴で『健康であってはいけない』という思い込みが
「反抗的決断」となって現れると、
「身体を鍛えまくったり」、「自分の健康をケアしなかったり」することもあります。
これも例を挙げると
熱があっても受け入れない場合・・・もし、熱があると、
「そんな自分はダメだ。」と思ってしまったりします。
『健康であってはいけない』は、
「普段は仕事で忙しくして家にいない母親が、病気になった時だけそばにいてくれた」
「いつも怒ってばかりで厳しい父親が、病気になった時だけ優しくしてくれた」
「病気になった時だけ、嫌なことをしなくても許された」といった
経験を通して刷り込まれます。
また、病気がちな親を手本にして、
『健康であってはいけない』が刷り込まれることもあります。
- 子供の頃、病気の時だけ優しくしてもらえたり、注目されたりした。
- 身体の不調を訴えると、学校や仕事等、嫌な事から回避できた。
- 病気になると、「もっと勉強しろ」「もっと頑張れ」など、嫌なことを言われずに済んだ。
- 幼少の頃、両親が病弱で寝込んだり、何度も入院する姿を見て育った。・・・両親をモデリングした。
【どんな悩みや症状なのか?】
『 正気であってはいけない 』 と聞くと、俗に言う気がふれたとか、
気違いのような感覚かもしれませんが、実はこれも思い込みによる場合もあります。
『正気であってはいけない』を持つ人は、
「無意識に自分で自分を追い詰めて気を狂わせようとする」
「変わった言動によって周囲の注目を集める、周囲をコントロールしようとする」といった特徴があります。
- 気がおかしくなりそうになることがある
- (無意識に) 自分で自分を追いつめて、気を狂わせようとする
- 自分を狂わせてしまうほどの絶望的な悲しみや恐れを隠すために憎しみを持ち、自他を傷つける
・・・境界性パーソナリティ障害、またはビリーフで
『愛着を感じてはいけない』も関連することがあります。 - 変わっていなければいけないと感じる
- 変わった行動や発言をして、注目を集める
- 人から 「あなたは変わっている」「あなたは変だ」と言われると嬉しい
- 暴れたり、叫んだりして、周囲をコントロールする
- 「私は人と違って、どこか変わっている」 と感じている
- 性的に変わった趣味を持っていたり、「自分は変態ではないか?」 と思うことがある
- 人がやらないような職業に就く
- 統合失調症などの精神病を持つ両親の子どもが、
本人には精神病ではないのに、精神病患者と同じように
現実を歪曲して認識したり、おかしな発言や行動をする・・・モデリング - 動物を虐待したり、殺したくなる。または実際にやっている
・・・DVの場合もあり得ます - 反抗的決断として、やたらと普通にふるまっている感覚
(「私はスーパーノーマル(至って普通です)です」と周囲に言っている。)
【こんな経験・体験はありませんか?】
もし、子どもが頭がおかしいかのような行動をした時だけ
周囲から注目されたり、他人の頭のおかしな行動の真似をしても矯正されない時、
『正気であってはいけない』が刷り込まれる可能性があります。
精神病の親や親戚の言動をお手本にして身につける場合もあります。
統合失調症の親を持つ子どもの中には
現実の認知に困難な場合がありますが、
これは親からの『正気であってはいけない』のメッセージの影響です。
そうした子どもたち自身は、本当は精神病ではない為、
心理療法で改善することが可能です。
- 頭がおかしいかのような発言や行動した時に人から褒められたり、注目してもらえた。
- 統合失調症などの精神病を持つ親や親戚のおかしな発言や行動を真似して誰からも直されなかった。
- 両親から愛してもらえない事実に直面して気が狂いそうになるほどの
絶望的な悲しみ、恐れを感じ、そうした絶望的な悲しみや恐れを
感じなくてもすむように憎しみを持つようになった。
(「私は至って普通だ。お前は私の気をおかしくさせる気か?!」)
【どんな悩みや症状なのか?】
『感じてはいけない』には
『自分が感じたいように感じてはいけない』
『特定の感覚、感情を感じてはいけない』という場合もあります。
これは大きく分けると2種類あります。
① 感情を感じない場合 ② 身体的感覚(痛みや空腹等)を感じない場合 |
更に、①の「感情を感じない場合」も2種類に分けられます。
i) 感情そのものを感じない場合 ii) 感情は感じるけど、その感情を表現できない |
とに分けられ、深刻度は i)の方が ii)よりも深いです。
また、感情を感じない場合には、いかなる感情を感じない場合と、
「男の子は泣いてはいけません!」と言われてきて、
「悲しくても泣いてはいけない」と刷り込まれ、
「悲しみ」を抑圧してしまったり
「女の子が怒るなんてはしたない!」と言われてきて、
「怒りたくても怒ってはいけない」と「怒り」を抑圧してしまうように、
特定の感情のみを禁止する場合と2種類あります。
割合的には、後者の方が多いです。
- 「怒り」「恐れ」「悲しみ」「喜び」「幸せ」を感じない。
- 自分の感情がわからない。
・・・これは完全に抑圧してしまっている場合 - 「あ~~、そうよね~~」と言うような周りの人に感情を合わせてしまう。
- 人と同じ感情を感じてしまう (同一化)
- 思考ばかりしている・・・これは思考によって感情を麻痺させている状況だったり、
感覚に向き合わなかったり、逆に、本当は考えなければならないのに、反発ばかり信じている。 - 周囲の出来事に対して、いつも第3者の立場で客観視している
- 代理感情(ニセモノ感情)を使う
例えば、「悲しみ」 を抑圧して代わりに「イライラする」、
「怒り」 を抑圧して、その代りに 「ニコニコ」するなど。 - 「痛み」や「満腹感」「空腹感」「味覚(甘い、辛い)」といった感覚を感じない。
- 摂食障害(「自分が感じたいように感じてはいけない。母親が望むように感じなければならない」)
という思い込みによって自分の感情を抑圧している女性が、過食、嘔吐を繰り返すことによって、
感情を抑え込んだことによるストレスを発散する。) - 心身症、自律神経失調症
*「怒り」「恐れ」「悲しみ」を抑えこむと身体に影響が及び、
それがひどくなると病気となることもあり得ます。
【こんな経験・体験はありませんか?】
『感じてはいけない』は自分自身が感情を我慢して抑え込む親によって
刷り込まれることが多いです。
(「人前で感情をあらわにして、取り乱してはいけません」と言うように・・・。)
家庭によっては、あらゆる感情の表出を禁止する場合もありますが、
最も多いのは、ある特定の感情のみを禁止されていて、
他の感情は許されている場合です。
例えば、「男の子は泣いてはいけません。」と
「悲しみ」の抑圧だったり、「女の子が怒るなんてはしたない。」と
「怒り」の抑圧といったものです。
身体的な感覚を『感じてはいけない』は、
しばしば乳児期の早期に刷り込まれるもので、
強力にに刷り込まれると精神病や深刻な問題となって現れる可能性もあります。
例えば、空腹感を禁止された子どもが摂食障害になるといったケースです。
- 親から特定の感情を感じることを禁止されていた。
(「男の子は泣いてはいけません」「女の子は怒ってはいけません」) - 親が感情的になる人を否定していた。
- 親の為に感情を表すことを我慢した。
(「私が泣くと病気のお母さんが辛くなるから・・・」) - 親の感情の面倒を見てきた。
(母親がうつ病だったので、私はいつもニコニコして何もないように振る舞った) - 感情を出すと抑えが効かなくなる自分に恐怖を感じた。
- 感情を出した時に笑われたり怒られたりした。
- いつも怒ってばかりいる短気な親が恐かった。(「怒ることは悪いこと」と決めた)
- いつも怒ってばかりいる短気な親が嫌だった。(「私は絶対に怒らない」と決めた)
- いじめや虐待を受けて、あまりの辛さから、
すべての感情・感覚を抑圧する(感じないようにする)ようになった。 - 両親が感情を自然に表現しない人だった。
- 両親が幸福感を感じたり、物事を楽しんだりしない人だった。
【どんな悩みや症状なのか?】
『楽しんではいけない』は『幸せを感じてはいけない』も当てはまることが多いです。
この思い込みを持つ人は、「何事も楽しめない」「楽しむことに罪悪感を感じる」
「楽しむことを後回しにする」といった特徴があります。
また、反抗的決断として「いつも楽しいこと探し」をしていて、
楽しい事をしようとしますが、心から楽しめない人もいます。
- 楽しいことをやってはいけないと感じる。
- 楽しいことをする前か、した後に罪悪感を感じる。
- 楽しいことをする前か、した後に体調を崩す。
- 心から楽しいと思ったことが無い。
- 何をしても楽しくない、面白くない。
- 感動しない、興奮しない。
- 喜ばない。
- 好きなことや、やりたいことが分からない。
- いつも楽しい事を探している。
- 「楽をしてはいけない」「人生は苦しいものだ」と思っている。
- わざわざ苦労をしてやりがいを感じる。
- 睡眠障害(入眠障害、中途覚醒、早期覚醒)
⇒『幸せを感じてはいけない』も関連する。 - 不眠症
- 過眠症(ナルコレプシー)⇒「楽しんではいけない」も関連する。
【こんな経験・体験はありませんか?】
「親が不幸に耐え、楽しむことを我慢している」
「親が病気でかわいそう」といった状況下で、
「自分だけが楽しんではいけない」と心に決めることで、
『楽しんではいけない』が刷り込まれます。
また、楽しむことをしない親から「人生とは苦しいものだ」
「苦労は金を出してでも買え」的な価値観を刷り込まれる場合もあります。
- 「自分だけ楽しんではいけない」と思った。(何故なら、『親に悪いから』)
- 両親が楽しまない人だった。
- 「調子に乗って楽しんではいけない」と親から言われた。
【どんな悩みや症状なのか?】
『くつろいではいけない』を持つ人は、
くつろぐことができず、何もせずにのんびりと時間を過ごすことに罪悪感を感じます。
また、見かけ上、身体を休めてくつろぐことはできますが、
心理的にはくつろげない人もいます。
- のんびり、だらだらできない。
- のんびりすると罪悪感を感じる。
- 横になって、身体的には休めるが、こころからくつろげない。
- つい頑張りすぎてしまう。
- くつろいでいると、自分の居場所がないと感じる。
- いつも疲れている、でも、休めない。
- 肩こり、首こり(常に過緊張の状態)
- メランコリー型(定型)うつ病(うつ病で休んでいる自分を責める、うつ病なのに休養できない)
【こんな経験・体験はありませんか?】
自分自身に厳しく、全くくつろがない親から、「くつろぐことは良くない事」
「努力なくして成功なし」といった価値観を刷り込まれた場合が多い。
- くつろいだり、だらだらしていると怒られた。(「だらだらしないで、ちゃんと勉強品しなさい」など)
- 「自分だけがくつろいではいけない」と思った。(なぜなら、大変そうにしている親に悪いから)
- 親からの汚染(「努力の先に光栄あり。」「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」
- 両親がくつろいだり、だらだらしない人だった。(平日は仕事、週末も家事で働きづくめの母親)
【どんな悩みや症状なのか?】
自殺や他殺(自傷や他傷)、「私なんていない方が・・・」
「もう、どこかに消えてしまいたい・・」といったようなことを考えたことがある人は、
程度は別として『存在してはいけない』という思い込みを持っています。
うつ病の経験者は『存在してはいけない』を必ず持っています。
中には、こころの中で感じている『存在してはいけない』という感覚に反抗して、
『みんな見てくれ。これが俺の生き方だ!』と周囲の人や
世の中に対して自分の存在や生き様を見せつけてやろうと反抗的な生き方をする人もいます。
- 「死にたい」 と思ってしまう。
- 自分が死ぬ空想をしてしまう。
- 自殺未遂
- どこかに消えていなくなってしまいたいと思うことがある。
- 人を殺したくなる。
・・(「みんな死ねばいいのに・・・」) というように自分以外に向く。 - 人の死を期待する。
- 事故や大きなけがを何度も繰り返す。
- 「自分の存在には価値がない」「自分なんていない方がいい」と思う。
- うつ、抑うつ状態
- 摂食障害
- 見捨てられ不安 (パーソナリティ障害)
- ワーカホリック
- 自傷行為、リストカット
- 他傷行為
- 依存症 ( アルコール、薬物、ギャンブル等)
- ヘビースモーカー
【こんな経験・体験はありませんか?】
「お前はいらない子だ」
「お前がお腹にいなければお母さんはお父さんなんかと結婚しなかったし、
もっと幸せになれたのに・・・。」というように
メッセージが言語的に伝えられる場合や
「生まれてきた瞬間に自分の誕生を喜ばない両親の表情や態度を感じた」
「赤ん坊の時に手荒く抱っこされた」、
「食事の時に両親から怖い顔や嫌そうな顔をされた」、
「身体的な虐待をされた」というように、非言語的に伝えられる場合とがあります。
また、「親の自殺」や「親の投げやりな生き方を見て育った」などが
きっかけとなったり、
学校などでのいじめが原因で、
子どものこころに『存在してはいけない』と思い込む場合もあります。
- 親から「私が不幸なのはお前のせいだ。」
「お前がいなければもっと生活が楽になる」。などと言われた。 - 親から 「お前はいらない子だ」と言われた。
- 親が自分以外の兄弟、姉妹ばかりを可愛がった。
- 親の無視、無関心(ネグレクト)
- 性的、肉体的、言葉による虐待を受けた。
- いじめを受けた。
- DVを受けた。
- 投げやりな生き方をする親を見て育った。
- 親の自殺
【どんな悩みや症状なのか?】
『ありのままの自分であってはいけない』を持つ人は、
成績や運動、身体、性格、その他の面で「ありのままの自分はダメ」
「誰々の様でないといけない」と思っていて、自分らしい生き方をしていません。
あるいは、反抗的に現れて、
「私!私!」「俺が!俺が!」と過剰に自分を主張する人もいます。
- ありのままの自分ではダメだと思ってしまう。
- 「誰々の様でないといけない」と感じる。
(成績、運動、身体的、性格等) - 「誰々のような容姿でないといけない」と感じる。
(特に摂食障害、容姿や服装に細かく、
(世間体に関して口うるさく)何にでもきちんとしている親を持つ子供に多い)、
太るのが恐い、食べるのが恐い。 - 「成績、運動、身体的、性格などが親の望むような自分でないと愛されない」と思う。
- 「自分もお父さん(お母さん)のようでないといけない」と感じる。
- 劣等感が強い。(「誰々と比べて私は・・・」)
- 他人が褒められているのを見たり、聞いたりするのがイヤ。
- 反抗的な現れとして過剰な競争心がわく。
- 何かが違うような気がする。
- 理由なく自由に罪悪感を感じる。
- 「私!私!」「俺が! 俺が!」と過剰に自己主張をする。
- 解離性同一性障害(多重人格)
【こんな経験・体験はありませんか?】
「親がいつも他の兄弟や姉妹ばかりを可愛がった」、
「子供に対して拒否感を持つ親によって、常に他の子どもたちと比較された」場合に
『ありのままの自分であってはいけない』が刷り込まれる。
また、「親から人格的に否定され続けた」
「何でもきちんとしている模倣的な母親(父親)に育てられた」と
いうような場合にも、子どもが『ありのままの自分であってはいけない』と
思い込むことがあります。
特に、摂食障害(拒食症)に悩む女性の場合、
容姿や服装等、見た目に関して口うるさい母親に育てられた結果、
自分の外見に対して否定的なセルフイメージを持つようになり、
『ありのままの自分であってはいけない』が刷り込まれる場合が多い。
- 親が他の兄弟、姉妹ばかりを可愛がった。
- 親が他の子ばかりを可愛いがる、ほめる。
- 親から、いつも他の子と比較された。
- 「だからお前はダメ」と言ったように親から人格否定された。
- 容姿や服装に関して口うるさい親に育てられた。(特に摂食障害)
- 何でもきちんとしている模範的な母親を見て育ち、
「私も女性として母親のようでなければならない」と思い込んだ。 - 2代目が初代と比較され、初代のようでなければならないと思うようになった。
- 流産や病気、交通事故等が原因で、幼少期に死別した兄(弟)、
姉(妹)がいる。その結果、「僕(私)は死んだお兄(姉)ちゃん、
弟(妹)の代わりを生きなきゃいけない」と思い込み、自分らしさを失った。
【どんな悩みや症状なのか?】
『ありのままの自分であってはいけない』の性別に特定したものです。
『自分の性別であってはいけない』を持つ人は、
心のどこかで「自分は違う性別で生まれてくるべきだった」と思っており、
実際の自分の性別に対して違和感を感じています。
「女性(男性)が男性(女性)っぽい服装や振る舞い、言葉づかいをする」
「同性や異性に対して、過剰にライバル心や攻撃心を持つ」といった症状を示します。
女性の場合、
月経前症候群(PMS=Pre-Menstrual Syndrome)や
不妊の原因の一つになることがあります。
- 異性と近づくことに違和感を感じる。
- (女性なのに)女性らしい格好をしない。
(スカートを履かない、女性らしい格好をしない、短髪、化粧をしない) - 「女らしさ」、「男らしさ」という言葉に過剰反応する。
- 同性に対して批判的、攻撃的になる。
- 「女性で、男にだけは負けたくない」という気持ちが強く、意地になって働く、
やられたらやり返す (「女だからって、なめるなよ・・・」) - 生きていて何かが違う感じがする。
- 女性が、ことさらに女性らしさ(格好など)にこだわる。
- 月経前症候群(PMS)
- 月経不順
- 生理痛
- 不正出血
- 不妊
- 更年期障害
- 性同一性障害
【こんな経験・体験はありませんか?】
『自分の性別であってはいけない』は親が望んでいたのとは違っていた性別で
生まれてきた子どもに対して、
「お父さんもお母さんも、お前が女(男)の子だったからがっかりしたんだよ。
本当は男(女)の子が欲しかったんだよ」というような
メッセージを通して思い込むようになります。
また、言葉では直接伝えなくても、
「息子に可愛いレースやフリルのついた服を着せてかわいがる」、
「娘に男のような格好をさせて、元気に遊ばせる」といったような
非言語的なメッセージによっても思い込むようになります。
- 親から「お前は異性に生まれてきて欲しかった」、
「男(女)の子だから、お父さん、お母さんはがっかりした」と言われた。 - 親が異性の兄弟、姉妹ばかりを可愛がった。
- 親から「お前みたいな性格は異性に向いている」と言われた。
- 「(女の子)が「男の子に負けるな」、「女に生まれたら損」、
「女は勉強や仕事をしなくていい」、「女はお嫁さんになるのが一番の幸せ」などと母親から言われた。 - (男の子が)「男は可愛くないからダメ」、「男は優しくないからダメ」などと言い聞かされた。
- 性的虐待を受けたのは『私が女だからだ』と思い込んだ。
【どんな悩みや症状なのか?】
『目立ってはいけない』という思い込みは『見えてはいけない』とも言います。
人の視線が気になったり、人と会ったりするのが苦手、
いわゆる対人恐怖症等が関係している思い込みです。
(ただし、高所恐怖症や水恐怖症等とは異なります。)
『目立ってはいけない』『見えてはいけない』を持つ人は、
人よりできることも、できないことも、「見える(目立つ)」ことにつながるので、
学校や職場などでは常に平均的で人並みであろうと努力します。
存在感が無く、集団の中でいても目立たないのが特徴です。
- 存在感を示したり、目だったりするのが苦手、恐い。
- 自己主張ができない。
- 周りのみんなと同じでないといけない感じがする。
- 他の人がしていることが気になる。
- (目立つので)好みの服を買えない、買っても着れない。
- 自分が目立っていないかどうか?他の人がしていることが気になる。
- 大きな声を出せない(「声が小さい」と人から言われる)。
- 反抗的にそのビリーフが現れた場合は、
わざと派手にしたり、見えるように、目立つようにして、作った自分を見せるなど。
【こんな経験・体験はありませんか?】
子供の頃、目立ったことで嫌な目や危険な目に遭った際に、
『目立ってはいけない』『見えてはいけない』が刷り込まれます。
また、目立つ存在になろうとしない親の姿を見本にして、
子どもが真似する場合もあります。
- 親がすぐに暴力をふるう、いつも大声で怒鳴ったりと、 とても恐かったので、
見つかって怒られないように、いつも隠れて目立たないようにしていた。 - 人から見える存在だと叩かれるので、隠れるようにしていた。
- 親から「目立ってはいけない」、「出る杭は打たれる」 などと言われて育った。
- 親が目立たない人だったので、それを見て「自分も目立たない方が良い」と決めて親をモデリングした。
- 親が目立つ人だったので、それを見て「自分は目立たない方が良い」と決めて、
親を反面教師的にモデリングした。
【どんな悩みや症状なのか?】
『愛着』という言葉は聴かれた方もいらっしゃると思いますが、
耳慣れない言葉でもあったりします。
『愛着』を『愛情』と置き換えてみると解りやすいかもしれません。
自分の存在を否定する場合もあります。
『愛情を感じてはいけない』を持ってる人は
幼い時に親との間に健全で安心を与えてくれる愛情(愛着)関係を
上手く築けなかった経験から、
大人になって、愛情(愛着)を伴う人間関係を避けたり、
愛情(愛着)というものに対して違和感や恐怖感を感じる。
また、目に見えない愛情の存在を信じられなかったり、
否定する代わりに、お金や地位、立場、物等、目に見えるもの、
手で触れられるもの、わかいやすいものだけにこだわって追い求め、
こうした『モノ=愛情』で『愛情を受けているんだ』と思い込んでいる人がいます。
- 愛されているという感覚が無い。
- 「人から見捨てられるのではないか?」
「自分の周りから人がいなくなってしまうのではないか?」
「最後は1人ぼっちになるのではないか?」という非常に強い不安(恐怖)を感じる 。 - 相手の愛情を疑ってしまう(信用できない)。
- 人を愛するのが恐い(愛してもどうせまた、私の元から去っていくと思ってしまって恐くて愛せない)。
- 「私のことを愛してくれる人なんかいない」 と思っている 。 - 嫉妬心が強い 。
- 独占欲が強い(独占しないと見捨てられてしまうと思っているから)。
- 目に見えない愛情は信じない。
- 電話やメールの回数、プレゼントの金額等、実際に確認できるもので愛情の有無を判断し、
そうしたものを執拗に追い求める。 - 「あれをしてくれない。これをしてくれない。(だから愛してくれない。) 」と訴える。
- 「まだ欲しい。いつまでも欲しい。」と求め続けて、決して満足しない。
- 「この世に愛情なんてものは存在しない」と思っている。
- パートナーへのDV (男女とも)
- 対人恐怖症 - 摂食障害
- さまざまなパーソナリティ障害
【こんな経験・体験はありませんか?】
幼い頃に親との間に健全で安心を与えてくれる愛情(愛着)関係を
築けなかった経験から刷り込まれます。!
- 子どものころ、親から愛情を与えられなかった。
- 子どものころに虐待、いじめを受けた。
- 親から 「人を愛してはいけない」 、「愛情は恐い」というようなことを言われた。
- 親が人に対して愛情・愛着を感じない人だった。
- 子どもの頃に親に愛情を求めたら、拒絶された。
*体験セッションへのお申込み